疲労ヲ詠メル[040)るいの歌集(仮)]
(2014-05-15 17:38:35) by =oyo=


<画像:20140515.jpg>
病葉は 頬さす紅も 濁らしむ ゆくへ閉ざして 立つ夏の雨

るい詠める

<読み>
わくらばは ほおさすべにも にごらしむ ゆくえとざして たつなつのあめ

<意味>
病葉は、ほお紅さえも濁らしている。[わたしが] 出向こうとする先を閉ざしているのは立夏の雨である。

<解説>
初句「病葉」は”わくらば”と読んで文字の如し。病で変色した葉の事である [いつも読みを忘れてしまうので防備として書いておく]。
その「病葉」が作者の化粧した頬さえも濁らせているとあるから、この「病葉」は、実際の変色した葉ではなくて、自身の抱え込んでいる病気の比喩であろう。
結句「立つ夏」とは立夏 (Lixia)の謂いだが、第4句の「閉ざす」を受けて、”立ち塞ぐ”と謂う意味も込められているのだろう。
それは出先で急に降り出した雨の事かもしれないし、上句で書かれている体調不良をさらに悪化させてしまう天候の事なのかもしれない。
個人的にも、今週の天候の移ろいは、ちょっとしんどいです。

(この項:たい)


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