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きみのはだ ゆびで綴るは よこれんぼ 艶歌のそのうた おぼえたばかり
<読み>
きみのはだ ゆびでつづるは よこれんぼ えんかのそのうた おぼえたばかり
<意味>
あなたの肌の上に指で綴ってみたのは「よこれんぼ」と謂う文字、憶えたばかりの艶歌の一節にあることばだ。
<解説>
恐らく、閨時の中の叙景。逐語的に意味を拾っていくには難度は高くないが「横恋慕」と作者に綴らせた心中や、この歌の背景にあるこの男女の関係を読み取るのは難しい。
横恋慕 (Love Somebody's Wife) とは、誰の誰に対する行為なのか。つまり、この歌の中の男女とは別にもうひとりの人物が存在する訳だが、その3人の関係性はどうなのか、と謂う事で、一体誰が誰に横恋慕しているのだろうか、と謂う問題がそこにあるのだ。
数学 (Mathematics,) で謂う組合せ (Combination) の問題として考えると、6通りのヴァージョンの可能性はある。
だけれども、第4句の「艶歌」は演歌 (Enka) であって、それはそのまま怨歌 (Resentful Complaint) に通じる。そこから、なんとなく求めるべき解は浮かび上がると想うが如何か。