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あくがれの あのひととをり 夢の中 まほしきもえず もとめむもせず
<読み>
あくがれの あのひととおり ゆめのなか まほしきもえず もとめむもせず
<意味>
憧れのあの人といるのは夢の中、したいこともしてもらえないし、もとめようともしない。
<解説>
第4句「まほしきもえず」は、希望の助動詞「まほし」連用形 + ア行下二段活用動詞「得る」未然形 + 打消の助動詞「ず」終止形 [もしくは連用形]。直訳調に訳せば"〜してもらいたいがそれを得られない"となる。
夢で、ひとつの願望が叶ったモノの、それ以上は得られないと謂う歯がゆい心象を詠んだ歌。
まぁ、誰にも経験ある様な事なのだろうけど。その気分は詞書でも反映されている様に想う。