さてらいとらゔヲ詠メル[040)るいの歌集(仮)]
(2014-11-20 17:42:05) by =oyo=


<画像:20141120.jpg>
経つ時を 独りするなり 座標軸 たてよこななめ まる画ひてちよん

るい詠める

<読み>
たつときを ひとりするなり ざひょうじく たてよこななめ まるかいてちょん

<意味>
時間軸の経過をたった独りで座標軸に記録するたてよこななめまるかいてちょん

<解説>
詞書にあるのはルー・リード (Lou Reed) の代表曲のひとつ『サテライト・オブ・ラヴ (Satellite Of Love)』 [アルバム『トランスフォーマー (Transformer)<画像:>』収録 1972年発表] であろう。おのれの失恋を、虚空に向けて飛ぶ人工衛星 (Satellite) のロケット (Rocket) に擬えた歌だ。
そして恐らく、先日、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星 (67P/Churyumov-Gerasimenko) に着陸した着陸機フィラエ (Philae) とそれを搭載した探査機ロゼッタ (Sonde spatiale Rosetta) をも詠み込んであるのだろう。
あるのだろうけれども、歌そのものの主人公は、その軌道の航跡を随時記録する任務を帯びた観測員か何かの様に思われる。
ただ、その作業の孤独な有様を綴る上句を受ける下句の軽さ [確かに三次元空間 (Three Dimensional Space) を想定した図表上にその位置を記録する行為と謂うモノはそこで描写されている以外のナニモノでもないのだろうが] を、一体、どう受け止めるべきなのか。鑑賞者に随分、乱暴に委ねられている様に思える。

(この項:たい)


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