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吾に告ぐ 鏡にをるに 老ふたりと 一筋ながるは 腿をつたひて
<読み>
われにつぐ かがみにおるに おうたりと ひとすじながるは ももをつたいて
<意味>
わたしは告げる、鏡のなかにいる [わたし] に歳をとったねと、一筋流れているものは腿をつたっていく。
<解説>
鏡に映り込む自身の姿を観て感嘆する歌。
詞書と下句から類推するに、作者は湯上りの裸のままの様だ。
そして、その一筋流れていくモノについては、湯とも汗とも涙とも、それとも他のなにかとも、幾つもの可能性が遺されている。