師走ノ嘘ヲ詠メル[040)るいの歌集(仮)]
(2014-12-18 17:14:45) by =oyo=


<画像:20141218.jpg>
多忙のをり 不実のことばは 口惜しふて 陽あたらぬ風 そこにそのまま

るい詠める

<読み>
たぼうのおり ふじつのことばは くやしうて ひあたらぬかぜ そこにそのまま

<意味>
多忙のこの時節だからこそ、不実の言葉を吐かれるのは口惜しくてたまらない。陽のあたらない場所に風が吹いてそこにそのまま [放置されている様だ]。

<解説>
寒い日が続いています。
すこんと抜ける様な青空の下は、乾燥して冷たい空気が居座っていて、日向と日陰の体感の落差がもの凄くあります。極端な話、自身の身体の、陽のあたる側と陽のあたらない側、それだけの事なのに、全然、違う温度を観測出来そうです。
歌は、予定や約束が、忙しいの一言でご破算になってしまった風情を詠んだモノの様ですが、そこに作者は嘘を見抜いている様です。
その心情が下句で比喩的に顕されていると解釈出来ると思いますが、実際に、そんな場所に本人が佇んでいるのかもしれません。
この寒波で、各地に想定外の被害が起きている様です。ご自愛ください。

(この項:たい)


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