出勤ヲ詠メル[040)るいの歌集(仮)]
(2014-12-25 17:25:47) by =oyo=


<画像:20141225.jpg>
揺れて圧され 窓の向かふに 運転士 歳末の朝に 揃ふた襟足

るい詠める

<読み>
ゆれておされ まどのむこうに うんてんし さいまつのあさに そろったえりあし

<意味>
[満員の電車の中で] 揺れて圧されて窓の向こうに運転士がみえる。歳末の朝なのだろうか、襟足がそろっている。

<解説>
朝、出勤の際に乗った満員電車 (Crowded Train) での叙景。その先頭車両の最前部、もしかしたら女性専用車両 (Women-only Passenger Car) なのかもしれない。作者の視野の先には運転台 (Tram Cab) があり、そこでは運転士 (Tram Driver) が電車 (Tram) をはしらせている。勿論、その人物の後ろ姿しかみえない。そして、混んでいる車内の為に、視線を他の場所へと動かすことも出来ない。
制服と制帽 (Cap And Uniform) の間にあるのは、運転士 (Tram Driver) の首筋で、そこは綺麗に刈り揃えた襟足 (Back Of The Head) があって、そこだけをまじまじと凝視める結果となる。
この時季、散髪や整髪を行うのが一般的な習わし [違うのかな?] だから、その刈り揃えた襟足 (Back Of The Head) が、歳末 (The Year‐end) の記号そのものにみえる、のだろう。

(この項:たい)


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