冬ノ地下鉄ヲ詠メル[040)るいの歌集(仮)]
(2015-01-22 17:15:05) by =oyo=


<画像:20150122.jpg>
ごうごうと 暗い窓には 暗いかを 気の晴れぬまま 駅のぼれば雨

るい詠める

<読み>
ごうごうと くらいまどには くらいかお きのはれぬまま えきのぼればあめ

<意味>
轟々と [音をたててはしっている電車の] 暗い窓には暗い顔 [がうつっている]。[ッホームから] 駅 [の改札へと] のぼっていけば、雨 [が降っている]。

<解説>
昨日今日とはっきりしない天気で、しかも予報よりも早い時間から雨が降り始めた。
乗っているのは地下鉄だから、窓外はまっくらで、そこに映り込み自身の顔は、陰影のせいか、一際くらく、陰惨な風情にみえる。その上、それを持ち込んだまま電車降りて地上に上れば、くらく冷たい雨が降っている。
沈んだ気分にさらに追い討ちをかけられた格好なのだ。
初句「ごうごうと」は擬態語の"轟々と"であって、英語のゴーゴー (Go-go) とは掛詞ではないと、ぼくは解釈している。

(この項:たい)


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