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春立ちて 破り棄つべき ふみの束 あくたの行方 おとなふゆへなし
<読み>
はるたちて やぶりすつべき ふみのたば あくたのゆくえ おとなうゆえなし
<意味>
立春となって破り棄てるべき手紙の束 [がある]。塵芥の流れてゆくその先を訪ねる理由もない。
<解説>
降雪と積雪が予報されてはいて、実際に降りしきっているけれども、昨日は立春 (Lichun) であって、暦の上ではもう春。世の中的には、受験シーズンであって、この次のステップの為の助走は嫌でも始まっている。だから、ある意味で、精算の季節でもあるのだろう [と、ようやくここで、歌の世界への接線が引けた様な気がする]。
単純に謂えば、過去を過去として葬る為の作業であって、こんな時の女性は強いんだなぁと思ってしまう [つまり、棄てるに棄てられないんですよ、ぼくの場合は]。