<画像:20150312.jpg>
弥生のそら 半旗揺さぶる ごうとかぜ 遅れて響く 黙祷のこえ
<読み>
やよいのそら はんきゆさぶる ごうとかぜ おくれてひびく もくとうのこえ
<意味>
3月の空に掲げられた半旗をゆさぶってごうと風が吹く。[その勢いに押されて] 黙響くのは黙祷の号令である。
<解説>
昨日は謂うまでもなく3月11日であって、各地で様々な催しが行われた様だ。それは、自然災害に備える為の確認の行為である場合もあるし、その自然災害での被災者を悼む為の行為でもある。
歌の主題は勿論ここでは後者にあたるが、ではそこで起こった出来事の解釈は、いくらでも可能だ。単なる写生と看做す事も出来るだろうし、その一方で、なにやら因縁めいた話に持っていく事も不可能ではない。歌、以前に、である。
もう4年と謂えばもう4年であるし、まだ4年と謂えばまだ4年だ。もうとっくに忘れてしまったコトどももあれば、未だに生ぬるい感触で蘇るモノもある。