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<画像>
主役の不在(=absence)もしくは非在(=non-resident)によって、物語が如実に語られるというのはよくある構造です。しかも、その物語全体を牽引する大きな力を発揮するのが、その不在/非在(=absence/non-resident)たる主役であるというのも、また、多くの物語の構造をなしています。
また、それは必ずしも物語=フィクションの中だけの話ではなくて、わたしたちの実生活にも多々観られる現象です。
深夜、東京都心の上空を滑空してみれば、その中心を大きな闇が支配しているとかね?
だから、このアルバム・ジャケットが、画面中央にぽつねんとそこにあるその存在(=presence)によって、家族団欒の光景に一種異様な緊張を醸し出しているというのは、特別の操作や技術ではない、という事を押さえておいて下さい。
THE WORK OF HIPGNOSIS 'WALK AWAY RENE'
アートワーク・オブ・ヒプノシス
ヒプノシス &ジョージ・ハーディ(GEORGE HARDIE) 編著
奥田佑士 訳
宝島社
レッド・ツェッペリン
<プレゼンス<画像:>PRESENCE>
1976年
スワンソング・レコード
ダブルジャケット
ハッセルブラッド 500C + 50mmレンズ
エクタクローム
フラッシュ撮影
背景はアールズ・コート・ボート・ショウ
ダイトランスファーによるヌキ合わせ
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