<画像:20151029.jpg>
秋のよゐ 我慢出来ずに 降る雨に タオルのなかの こぶたがぷう
<読み>
あきのよい がまんできずに ふるあめに たおるのなかの こぶたがぷう
<意味>
秋の夕暮れに、我慢出来ずに降り出した雨に [洗濯物として干してあった] タオルのなかの [イラストである] 子豚がぷうとなく。
<解説>
この連載のこの項の本来の目的は、文法や技法のチェックだから、この歌の様な作品に関しては、殆ど存在する意義はないのだ。困ったなぁ。
詞書を含めて読めば、描かれている叙景は単純で、降りそうで降らない天気の、最後の最後になって雨が降り出して、干した本人が不満たらたらである。と、謂う様なモノなのだろう。結句に登場する「こぶた」は作者の心象をそのまま仮託したモノにすぎない。