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吾がしたの 甘酸つぱさに 教へらる 微熱かかへて 11月
<読み>
わがしたの あまずっぱさに おしえらる びねつかかえて じゅういちがつ
<意味>
わたしの舌の甘酸っぱさに教えられた。微熱を抱えて [もう] 11月だ
<解説>
以前、かかりつけの医師から聴かされて驚いたのは、風邪の定義だ。彼曰く、発熱がない限り風邪とは謂わないと謂う。そうすると、この体調不良はなんと呼べばいいのだろう。
それはともかく、普段とは異なる味覚から体調の変化を知る事は多い。その医師曰くの定義には反するが、ぼく達はそれをもって風邪と謂う。そしてそれをもって、抱えた仕事の多さとその進捗には決して随行してくれない時間の早さに溜息をつく。
皆様も御自愛願います。
第3句「教へらる」はハ行下二段活用「教ふ」未然形 + 受け身の助動詞「らる」終止形と解したが、自発の意に解しても良いのかもしれない。