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人の波の 澱みの端に ひつそりと 紡がるる歌 みずしらずのひ
<読み>
ひとのなみの よどみのはしに ひっそりと つむがるるうた みずしらずのひ
<意味>
人の波が [行き交う] 澱みの端にひっそりと紡がれていく歌がある。見たことも聞いたこともない日だ。
<解説>
結句の解釈に迷う。「ひ」ってなんだ。上の<意味>では"日"と解釈したが、どうにもしっくりとこない。それ以外は総て、街の雑踏の中にみられるある叙景を詠んだ歌だと推察がつくのだが。"陽"でも"非"でも"比"でもいい様な気もするが、どれもうまい解釈を導いてくれない。"妃"とか"婢"ならば、その歌の主の正体となるが、これはこれで現実的ではない。