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哀しみは 軒を伝ふて おちてゆく つめたい雨に たつ影くろき
<読み>
かなしみは のきをつたって おちてゆく つめたいあめに たつかげくろき
<意味>
哀しみは [降る雨の様に] 軒を伝っておちてゆく。冷たい雨に佇んでいる黒い [人影]。
<解説>
結句「くろき」は形容詞ク活用連体形なので、なんらかの名詞句を補って解さねばならない。と、謂う訳で、上の様にしてみたが、もし仮にこれで妥当なのだとすると、"人影"とは何なのか。ある人物の描写なのか、それとも作者自身を客観的に抽出したモノなのか。そこでこの歌の解釈が分かれる様な気がする。
久しぶりの好天だが、やっぱり今日も寒い。このまま冬になってしまうのだろうか。