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朝の湯は 腿をつたふて 三角州 矩型のひかりの とどかぬところ
<読み>
あさのゆは ももをつたって さんかくす くけいのひかりの とどかぬところ
<意味>
朝の湯は 腿を伝って三角州を形成している。 [そこは窓から射す] 矩型のひかりが届かない場所である。
<解説>
夜に浴びる湯と朝湯の違いのひとつは、あかりの違いである。住居の構造によっては、日光の射さない浴室もあるのであろうが、幸いにしてぼくの棲んでいるところは大きな窓がある。部屋の角度がもう少し気の利いたモノであるのならば、月見 (Mid-Autumn Festival) も雪見 (Snow‐scene Viewing) も可能なのだろうが、残念ながらそこまでは無理だ。
この歌の気になる箇所は第3句「三角州 (River Delta)」である。浴室にその様な形状を形作る場所があるのであろうか。仮に比喩であろうとしても、よく解らない。ひょっとして、作者自身の部位の事なのだろうか。