歳末ニ詠メル[040)るいの歌集(仮)]
(2016-12-22 17:21:19) by =oyo=


<画像:20161222.jpg>
吾はをり その名に負ふは みちの涯 いづくにあらむや 陽のあたるほう

るい詠める

<読み>
われはおり そのなにおうは みちのはて いずくにあらむや ひのあたるほう

<意味>
わたしは居る、みちの涯と謂う名前を負っている場所に。どこにあるのだろう、陽のあたる方向は。

<解説>
第4句「あらむや」は、ラ行変格活用動詞「あり」未然形 + 推量の助動詞「む」終止形 + 疑問の終助詞「や」で、"あるのだろうか"と訳す。
助詞である「や」は、係助詞「や」間投助詞「や」があるが、その上に接続する推量の助動詞「む」終止形で判断した。
推量の助動詞「む」を連体形と解釈すれば間投助詞「や」の可能性もなくはないが、その場合、その間投助詞「や」の意味するところは詠嘆なので、"あるのだろうなぁ"と謂う意味になってしまう。そうすると、歌全体の意味するところが伝わらない。それに第一、その前の語句「いづくに」と謂う疑問を投じる語句があるので、接続すべきは疑問を意味するモノであり、詠嘆では相応しくないだろう。

(この項:たい)


コメント投稿
次の記事へ >
< 前の記事へ
TOPへ戻る

Powered by
MT4i 3.0.7