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あけぼのの 春もねたまま すでにゆふ にぎはふ巷を とほくとみる夢
<読み>
あけぼのの はるもねたまま すでにゆう にぎわうちまたを とおくとみるゆめ
<意味>
[春はあけぼのと謂うがその] あけぼのの春もねたまま過ごし既に夕刻である。[連休で] 賑う巷を遠くに感じる夢 [をみている]。
<解説>
連休の前半は不安定な大気で荒天となった時もあったが、昨日今日は嫌になるぐらいの晴天だ。
「あけぼのの春」は勿論、清少納言 (Sei Shonagon) の『枕草子 (The Pillow Book)』。その第1段の冒頭「春はあけぼの (In Spring It Is The Dawn)」からの転用である。それを「ねたまま」と受けているのは、現在が夕刻である事を示していると同時に、既に季節が春から夏へと移ろった事も暗示でしているのだろう。つまり、なんにもしないうちに陽が暮れたと謂う事と同様に、なんにもしないうちに5月を迎えてしまったと謂う事も含んでいるのではないか。