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枕頭で でる溜息は せつなくて 不確かなるは あめ降る如し
<読み>
ちんとうで でるためいきは せつなくて ふたしかなるは あめふるごとし
<意味>
枕元ででる溜息は切なくてその不確かな様は雨が降っているかの様だ。
<解説>
逐語的に解釈するのは難しくない。逆になんでわざわざ口語訳しなければならないのだろう、と自身の立てた企画ながらに呆れてしまう。
それよりも逆に悩むのは、溜息の主は誰なのだろうか、と謂う事。作者自身と考える事も可能だし、共に枕を並べている人物と考える事も可能だ。そして、そのいずれを選ぶかによって、第4句「不確かなる」モノの解釈が変わってくる。
勿論、結句にある「雨」の捉え方、激しいのか小雨なのか、によっても、それはさらに変わるだろう。