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夜もすがら とはずがたりの くりごとを しらんかをして 朝にみる月
<読み>
よもすがら とわずがたりの くりごとを しらんかおして あさにみるつき
<意味>
一晩中、こちらから尋ねもしないのに一方的に喋る繰言を、素知らぬ顔をして [聴き流していたら] 翌朝に月 [をみる結果となったよ]。
<解説>
前日は荒天だったせいもあり、夏至 (Summer Solstice) であった事もすっかり忘れ、その恩恵にもその不利益にも気づかず仕舞いだった。恐らく梅雨 (East Asian Rainy Season) はこれからが本番であり、その後には夏 (Summer) も控えている。
と、歌の内容には殆ど合致しない事を綴っているのは、書く事がないから。
一言で謂えば、短い夜の事で良かったね、と謂う事くらいか。
逆に謂えば、この歌、詠んだ季節が変われば歌に込められている心情もその解釈も随分と様変わりするのではなかろうか。秋の夜長に、こんな事があったら ... 。