<画像:20170629.jpg>
傘のした コンビニ袋の しろさゆへ そぼふるおとの はてしなきかな
<読み>
かさのした こんびにふくろの しろさゆえ そぼふるおとの はてしなきかな
<意味>
傘の下にのぞくコンビニ袋が白いのでしとしとと降る雨の音が果てしもない [様に聴こえる]。
<解説>
梅雨の夜の叙景を詠んだ歌。
街の灯りに映えるのは、コンビニ袋の白い色だけで、その持ち主の人格や服装や個性は全くうかがい知る事は出来ない。しとしとと降り続ける雨は、そのコンビニ袋におちる音ばかりがこだましている。その音の単調さで、雨がやむ気配は一向に感じられない。
と、ここではコンビニ袋を作者以外の人物と、解してみた。
仮に、ここで詠われている人物を作者自身と解したのならば、その内面に踏み込んだ解釈が可能だろうし、また、そうあらねばならない、と思う。