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喧騒を 逃ぐるがごとく 1歩2歩 うしろの空に 花火さくゆへ
<読み>
けんそうを にぐるがごとく いっぽにほ うしろのそらに はなびさくゆえ
<意味>
喧騒の中を 逃げる様にして1歩2歩 [と駆け出したのは] わたしの背後で花火があがっているからである。
<解説>
花火大会の叙景。
恐らく、作者はその花火大会に誰かと連れ立って、もしくはその花火大会で誰かと遭遇して、何かがあったのだろう。それは、その人物との諍いなのかも知れず、その人物の思わぬ言動なのかも知れない。それは、妄想を逞しくして読むしかない。
そして、それを発端として、作者がとった行動が「逃ぐるがごとく1歩2歩」。
その際の刹那を詠んだとも解釈できるし、作者の内心がそこに反映されているとも解釈は可能である。例えば、躊躇の様な。