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秋風は いろ織るごとくの ふきながし いづこへと通ふ そらに自転車
<読み>
あきかぜは いろおるごとくの ふきながし いずこへとかよう そらにじてんしゃ
<意味>
秋風によってその色彩を織り込んでいるかの様に吹き流し [が空に舞っている]。どこへ通おうとしているのだろうか空に自転車 [が走る]。
<解説>
日曜日深夜の台風18号は凄かった。文字通りに叩きつける様な雨足で、窓を締め切っていても音の存在感が凄まじい。
それが明ければ、翩翻と秋空が広がっている。あの猛暑はどこへ行ってしまったのだろうか。
上の句も下の句も、そんな天候の有様を比喩によって顕したモノ。前者は実景を詠んだ可能性はあるが、後者はあくまでも心象風景だ。