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とりたつに ふたつみつつと 同心円 そのゆへ知るや さしいずる掌
<読み>
とりたつに ふたつみっつと どうしんえん そのゆえしるや さしいずるて
<意味>
鳥が飛び立つ折に [水面に] ふたつみっつと同心円が描かれる。その理由を知るのは差し出した掌である。
<解説>
昨夜深夜から雨、しかも激しい。折良く朝のうちにやんではくれたが、終日はっきりしない天気である(と予定稿を綴っていたら降り始めた。しかも激しい)。
第3句「同心円」とは、飛び立つ水鳥がたてたモノではなくて、おそらく雨。そして、それを実感するのが、自身が、上に向けてかざしてみた掌なのだろう。
仮に「同心円」が雨以外のモノによって起こされたとしても、この歌は成立する。
どちらの解釈によるのかは、このみの問題であろう。