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世がよなら 御簾のむかうに 冬のつき あきもこぬまま たわむるるふたり
<読み>
よがよなら みすのむこうに ふゆのつき あきもこぬまま たわむれるふたり
<意味>
いまの時代がかつてのその時代であったのならば、御簾の向こうに冬の月 [を眺めているのであろうが]、飽きもしないで遊びふけっているふたり [である]。
<解説>
第4句「あき」は"秋"と"飽き"の掛詞。
旧暦で謂えばこの時季は冬なのではあるが、いまの季節感で謂うと晩秋、秋と謂う事も出来る。
その季節感の違いと、現今の夜の過ごし方の違いを念頭に置いているのであろう。