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一輪は しらぬぞんぜぬ 腿のうら あかくにじみて 濁つて咲くや
<読み>
いちりんは しらぬぞんぜぬ もものうら あかくにじみて にごってさくや
<意味>
一輪 [の花の様に] わたしのしらないうちに、腿のうらにあかくにじんで濁った色をして咲いている。
<解説>
どこかのかどにぶつけたのだろう。そう思いたいところだが、とんとそんな記憶はない。しかも、よくよく考えれば、一体どうやれば、そんな場所を傷つける事が出来るのだろうか。仮に、寝惚けた折の事だとしても、そうやすやすと、そこを痛める事は不可能に思える。
と、謂う様な経験はないだろうか。
もしかすると、閨事の真っ最中の出来事?
いや、もしかすると、恋人にそれを見咎められて、あらぬ疑いが生じているのだろうか?
どうしても、他者としては下衆な勘ぐりへと向かってしまうのだけれども。
第3句「腿のうら」は"桃"との掛詞? ぢゃないよね。