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ためいきの つく意味問ふも 憚られ すうとすいこむ 息のおおきさ
<読み>
ためいきの つくいみとうも はばかられ すうとすいこむ いきのおおきさ
<意味>
溜息をついているその理由も憚られて、すっと吸い込む息がおおきい。
<解説>
上の句で溜息をついている人物は、作者ではない人物であろうと思われる。と、なると下の句で息を吸う人物は、果たして誰か。溜息をついた人物と解する事も出来るだろうし、その人物の行為をみている作者と解する事も出来るだろう。そして、その結果、歌の解釈は微妙に変わる。
なので、溜息をついている人物は作者自身、そんな解釈はあり得ないだろうかと今、考えてみる。