雨降ルカト思ヒテ詠メル[040)るいの歌集(仮)]
(2018-10-04 17:20:12) by =oyo=


<画像:20181004.jpg>
日がかはる まどの灯りと せなの闇 こころふたつに 責めらるゝ夜

るい詠める

<読み>
ひがかわる まどのあかりと せなのやみ こころふたつに せめらるるよ

<意味>
日付がかわる、窓に映える街灯りと背後の闇、二心に責められている夜である。

<解説>
第2句と第3句で明暗の対比がある。対比はそれだけではなくて、室外と室内、前と後ろも控えていて、もう少し想像をこらせば、過去と未来も浮かんでくるだろう。と、謂うのは初句「日がかはる」でそれをほのめかしているからだ。
そしてそれにとどめをさすのが、第4句「こころふたつ」である。すなわち二心とは、疑心、不義や不忠、浮気心と謂う意味があるのだ。
但し、詞書を念頭にいれるとはっきりしない天気の下、深夜にも関わらずに、これから外出すべきや否やを逡巡しているだけ、と読めなくもない。

(この項:たい)


コメント投稿
次の記事へ >
< 前の記事へ
TOPへ戻る

Powered by
MT4i 3.0.7