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夢みてふ むかしのおとこに 逢ふたゆへ 床はなるるも 俯きたまま
<読み>
ゆめみちょう むかしのおとこに あうたゆえ とこはなるるも うつむきたまま
<意味>
夢をみたという。 [その夢の中で] 昔の男に逢ったから、起床しても俯いたままである。
<解説>
第2句は、『伊勢物語 (The Tales of Ise)』(作者不詳)の各段の冒頭文そのままである。そして詞書にあるのは後深草院二条 (Lady Nijo) による日記『とはずがたり (Towazugatari)』を思わせる。但し、歌われている内容とはあまり関係はない様だ。
初句「夢みてふ」から、第2句及び第3句が、伝聞であろうと推察出来る。そして、下の句がその夢をみた当人の状況を描写したモノであろう。
と、謂う事はどういう事であろうか。