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にの腕に 蟲にさされし あかい痕 咎めしきみと はじめての夜
<読み>
にのうでに むしにさされし あかいあと とがめしきみと はじめてのよる
<意味>
二の腕に 蟲にさされた赤いあとがあると咎めたあなたと初めての夜。
<解説>
上の<意味>の項には果たして"意味"があるのだろうか、と思える程に、逐語的には解りやすい歌である。
解釈上、悩むべきところがあるとしたら、「にの腕に 蟲にさされし あかい痕 咎め」た時と、「はじめての夜」の時差だろう。つまり、「はじめての夜」に「あかい痕」があったのか、それとも、「あかい痕」があったのは「はじめての夜」よりも以前の出来事なのか、と謂う事である。その時が幼少時での想い出の様な場合も考えられなくもないのである。それを踏まえて、ふたとおりの解釈を試みたら果たしてどうなのか。
勿論、「あかい痕」がなにかの暗合や隠喩である、と謂う可能性もない訳ではない。