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弥生なり うき世のうさに 厭くがゆへ むさぼるねむりも 煩はしきは夢
<読み>
やよいなり うきよのうさに あくがゆえ むさぼるねむりも わずらわしきはゆめ
<意味>
3月である。うつりかわりの激しいこの世の中で、想うに任せなさに飽きが来たので、貪る様に眠る際も、観る夢は煩わしいばかりである。
<解説>
上の<意味>をもうすこしくだけた表現にしてしまえば、現実逃避しようと思ったらそこでも同じ事だった、と謂う様な意味になるのだろう。さもなければ、熟睡したくてもできない、と謂う事かもしれない。
いずれにしてもこの時季、人事に関する些事が多いのは事実である。卒業入学進学就職転勤、そのどれもは祝うべき事柄ではあるのだけれども、それが当人だけの事で済めばいざ知らず、大概の場合は好む好まざるに関わらず、その周囲も巻き込まれる事になる。しかも、それに付随して起きる手続事項の煩雑さは。