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痩せた肩と のびたうなじの ゆるるまま 喪服のひとの べにをさすをり
<読み>
やせたかたと のびたうなじの ゆるるまま もふくのひとの べにをさすおり
<意味>
痩せた肩とそこから伸びたうなじが揺れているまま、その喪服の女性が口紅を点す際を [停車場でみかけた]。
<解説>
その女性はこれから葬儀に向かうのか、それとも、それが終わったのか、それは解らない。描写されているのはみたままの叙景である。だから、その女性の内心等、様々に想像や妄想が呼び起こされるが、脳裏に浮かぶべきは喪服の黒と口紅の色、そしてその背景となるべき空の色だろう。