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墨のはな ひとつふたつと さく皐月 喪服のひとの 滲むみづのゑ
<読み>
すみのはな ひとつふたつと さくさつき もふくのひとの にじむみずのえ
<意味>
墨色の花がひとつふたつと咲く5月である。喪服の人の [持つて掌には雨もしくは涙の] 水がにじんでいる[傘の] 柄である。
<解説>
5月の連休、らしくない天候である。雨ばかりが降る。そしてみかけたのが葬列の解析者達だ。これも、らしくない。彼等が差す傘をここでは初句「墨のはな」と呼んでいるのであろう。そしてその傘の下にある柄は水分が滲んでいて、それは雨のか涙なのか(だから上の様に綴ってみた)。