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もとめらるる 訪ふあきを しりぬれど きみの向かふに あおき灯をみゆ
<読み>
もとめらるる おとなうあきを しりぬれど きみのむこうに あおきひをみゆ
<意味>
求めれている [わたしは] 秋が訪れるとともに飽きがきた事もわかってはいるが、あなたのむこうに青い灯がみえている。
<解説>
日中はまだ30℃ちかくまであがる。しかし、流石に朝晩の気温はそれらしいモノ、今時分に相応しいモノとなってきた。暑さ寒さも彼岸まで (No Heat Or Cold Lasts Over The Equinox) とは、よく謂ったものである。
初句「もとめらるる」は、マ行下二段活用動詞"もとむ"未然形 + 受身の助動詞「らる」連体形である。従って、その下に体言が省略されていると考えられる。<意味>での様に語句を補って解釈する必要がある。ちなみに<意味>ではその体言を"わたし"としたが、第2句「あき」と謂う解釈が成立するかもしれない。
第2句「あき」は、"秋"と"飽き"の掛詞。それを踏まえて<意味>では上の様にしてみた。
結句「あおき灯」は実際に作者がみた光景なのかもしれないが、多分に心象が反映されている。つまり、とまれと謂う赤信号ではなくて、すすめと謂う青信号なのだ。