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吾が身さへ さし出づるきみの ゆび先の をりなす綾に からめとらるる
<読み>
わがみさえ さしいづるきみの ゆびさきの おりなすあやに からめとらるる
<意味>
わたしの肉体までも、さしだしたあなたの指先の [綾取りの紐が] 織り成す綾にからめとられている [事であるよなぁ]。
<解説>
初句「さへ」は添加の副助詞。"〜までも"と訳す。よって、言外に「吾が身」以外のモノも「からめとらるる」事を主張している。果たして、それはなにか。
結句「からめとらるる」は、ラ行四段動詞"からめとる"未然形 + 受身の助動詞"る"連体形、従ってその下に続く体言が省略されていると解す。上の<意味>では無難なモノにしたが、作品の解釈次第では如何様な体言が相応しいのか、各自で試みられたい。
歌の主題は、詞書にある様に綾取り (String Figure)なのだが、ぼくはそおゆうモノが一切出来ないので、ここから先を綴る事が出来ない。