<画像:20200402.jpg>
この空に おもひのたけが ちぢとなる 花ちるやふに ひと逝くやふに
<読み>
このそらに おもいのたけが ちぢとなる はなちるように ひといくように
<意味>
この曇天の下、おもいのかぎりも粉々となって、花が散る様に、人が逝く様に [散っていく]。
<解説>
解釈の点に於いても、文法的に於いても、難しい点はない。読んで字の如くである。
ある意味に於いては、この季節ならではの光景であり、人事に於いても避けられぬべき光景である [でも、そんな光景は曇天よりも晴天の方が相応しいよね、と個人的にはおもう]。
にも関わらずに、それとは異なって読めるとしたら、それはこの歌が2020年に詠まれたと謂う点であろう [それは何故かと謂う点に於いては、ここでは詳らかにはしない]。
また、結句にある「ひと」をある特定の人物に結びつけるや否やで、その解釈も若干、変更されると思われる [上の1文と同様である]。