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残り雪 凍れる路に 掬わるる 空掴む手は 君求めるにや
<読み>
のこりゆき こおれるみちに すくわるる くうつかむては きみもとめるにや
<意味>
残り雪が凍った道路で足下をすくわれる。(慌てて)空をつかもうとする手は、あなたの救いを求めているのに。
<解説>
東京に降り積もった雪は、その殆どが溶けたのだが、一部では凍りついて歩行者の妨げとなっている。足下が危うくなった作者の、とっさの行動を自らの恋心を詠んだ歌に変転させている。