<画像:>
ふる雨に 誘はるる尽 床につく 覚醒めてみれば あぢ気なき夢
<読み>
ふるあめに いざなわるるまま とこにつく めざめてみれば あじけなきゆめ
<意味>
降り出した雨に誘われる様にねむりにつく。眼がさめてみれば、 [みたのは] 味気ない夢だった。
<解説>
気圧の低さのせいだろうか。それとも、晴天時での暑さとの気温の落差であろうか。不意に眠くなる。そして眠る。起きていなければならない理由もない上に、この雨の中での外出も躊躇われる [それに第一、訪れるべき場所もない]。だから眠る。
そして、翌朝、覚醒めてみれば、あの時に眠った事をいささか後悔してしまう。
そんな倦怠を歌った歌である。
未明の地震に起こされなかった事も、すこし気がかりなのかもしれない。