野分ニ詠メル[040)るいの歌集(仮)]
(2020-09-10 17:18:20) by =oyo=


<画像:20200910.jpg>
その流れの くらく激しき 向かうには きみと云ふ名の 藁がいちじやう

るい詠める

<読み>
そのながれの くらくはげしき むこうには きみというなの わらがいちじょう

<意味>
暗く激しいその流れの行先には、あなたという名前の藁がひとすじ [ある]。

<解説>
主題は、溺れる者は藁をも掴む (A Drowning Man Will Catch At A Straw.) と謂う成句である。
それを前提にして、第4句「きみ」を理解してみると、ふたつの異なる解釈が可能となる。すなわち、それ以外にない、もしくは、頼りにならない、である。
結句が体言止めであるが故に、いずれの解釈も可能であり、と同時に、それぞれの解釈によって、相応しい語句を補って解釈する必要がある。上の<意味>は、いずれの解釈も可能な、極めて無難なモノである。
また、ふたつの解釈の、そのいずれが相応しいのかは、読者個々人と、それぞれの「きみ」によるのかもしれない。

(この項:たい)


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