<画像:20210304.jpg>
いにしへの うた詠むひとの いきずかひ まねびてしるや いつわりの日々
<読み>
いにしえの うたよむひとの いきづかい まねびてしるや いつわりのひび
<意味>
昔の詩人の息遣いを真似して解るのはいつわりの日々である
<解説>
第4句「まねびて」は、学んでと解釈すべきかもしれない。
だが、仮にそうだとしても、歌の解釈は少なくともふたつ存する様な気がする。と、謂うのは結句をどう理解すべきなのかと、謂う点にある。つまり、「いつわりの日々」は、「うた詠むひと」のそれなのか、それとも、[作者を含めて] 現代のある人物のそれなのか、と謂う問題である。
どちらでも可能ではある。しかも、そのどちらを選んだとしても、歌のなかにある真意への理解の仕方には、多種多様なモノが存在している様な気がする。
例えば、「いつわりの日々」という作品についての言及である可能性もなくはないのだ。