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夢破れ 君が顔 君が肌理 忘るる為に ﾉｵﾄ破りぬ
＜読み＞
ゆめやぶれ きみがかんばせ きみがはだ わするるために のおとやぶりぬ
＜意味＞
(あなたと一緒になる)夢は破れてしまったけれども､あなたの顔とあなたの肌(のぬくもり)を忘れる為に(あなたの名前を書き連ねた)ﾉｰﾄを破り捨てた｡
＜解説＞
先の｢思ﾋ出ﾉ鉛筆ﾉ芯ｦ詠ﾒﾙ：ｿﾉ壱｣の連作､第2作｡どうやら失恋の歌の様だ｡ちなみに本作の初稿は､第4句が｢忘れぬ為に｣と逆の行為となっていた｡その作者の心情を慮るべき作品｡