贈リモノヲ詠メル[040)るいの歌集(仮)]
(2021-09-16 20:23:37) by =oyo=


<画像:20220916.jpg>
にこやかに ふたことみこと 据ゑおかる 季節はずれの あかの花たば

るい詠める

<読み>
にこやかに ふたことみこと すえおかる きせつはずれの あかのはなたば

<意味>
にこやかに二言三言交わされた後に [机上に] 据え置かれる赤色の花束 [である]。

<解説>
贈与 (The Gift) の際の、贈る側と贈られる側に於ける意識の落差。しちめんどくさく分析してみると、この歌の趣旨はこうなる。それは、贈る側と贈られる側との関係性に左右される場合もあるだろうし、それぞれの人物の属性 [地位や財産、はたまた年齢や性別等] による場合もあるだろう。
だが、この場合の一因に贈与品である結句「あかの花たば」に起因しているかの様な認識である。
花束に関わらず、季節感は事物からは殆ど解読出来ない。殆どのモノは1年中いつでも欲しい時に入手可能である。旬のもの (Seasonal Foods) と謂う表現、そしてそれによって評価されるのはごく限られた事物である。結句「花たば」と謂う事物はどうなのであろう。
もしかしたら、と想う。花言葉 (Language Of Flowers) 等、なんらかのメッセージがそこに込められているからこその、第4句「季節はずれ」なのかもしれない、と。

(この項:たい)


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