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夏さりて いまだ昇るらぬ 陽をまつに ぬれた路めんに 若うどらの聲
<読み>
なつさりて いまだのぼらぬ ひをまつに ぬれたろめんに わこうどらのこえ
<意味>
夏がさって未だ昇らない朝日を [わたしは] 待っているのに、濡れた路面に若者達の声 [が響く]。
<解説>
日中はまだ夏だ。30度近く気温が上昇する。だが、深夜ともなれば肌寒い日もないではない。と、同時に日の出の時間もだいぶ遅くなった [と謂う論理展開は科学的には実は逆なのだが]。
と、謂う時節を歌った歌にも読める一方で、全く別の解釈も可能なのだろう。
コロナ禍の収束、その予感もしくはそれに倦んだ者達の行動、その叙景なのである。