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はててなほ 闇にいちりう あふるるを ふれてひとすじ えがゐくもけふ
<読み>
はててなお やみにいちりゅう あふるるを ふれてひとすじ えがくもきょう
<意味>
果てて猶、闇のなかに一滴 [の涎] が溢れるのを [指で] 触れて一筋描いてみるのも一興である。
<解説>
閨時を題材とした歌である。
<意味>に2箇所、括弧内で補足した語句は蛇足であるかもしれないし、実際はそれとは異なる語句であるべきなのかもしれない。
第2句「いちりう」は"一粒"、結句「けふ」は"興"と解したが、他に相応しい語句ないし意味があるのかもしれない。少なくとも後者に関しては"今日"と謂う語句を宛てても成立する様な気はする [それによって勿論、解釈は異なるモノとなるのではあるが]。