<画像:>
いやましに ふゆるばかりの 年の瀬か 悩みのたねと タブレットがかず
<読み>
いやましに ふゆるばかりの としのせか なやみのたねと たぶれっとがかず
<意味>
さらにいっそうふえるばかりの年末であろうか、悩みの種と [呑む] 錠剤の数は。
<解説>
読んで字の如くの歌であって解釈は難しくはない。
文意で問題にすべきは、結句「タッブレット」のその実態はなにか、と謂う事くらいである。
文法上で問題にすべきは、第3句「年の瀬か」の終助詞"か"の意味は詠嘆、疑問、反語、いずれであるだろうか、と謂う点である。そして、そのいずれの場合の解釈であっても、この歌は成立するのである。