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陽はまだか 朝つゆにじむ かんばせに 想ひはてぬや 薔薇がみるゆめ
<読み>
ひはまだか あさつゆにじむ かんばせに おもいはてぬや ばらがみるゆめ
<意味>
朝陽はまだなのだろうか、朝露 [の様に汗] が滲む顔に、想いが果てなのは、薔薇がみる夢である。
<解説>
第3句にある「朝つゆ」は、通常は"が降りる"、もしくは"を置く"と受ける。にも関わらずに敢えて「にじむ」としてあるのは、恐らく、「朝つゆ」がなにかの比喩であるからだろう。と、謂う解釈で<意味>の様にしてみた。
それを前提にすれば同じ様に結句「薔薇」も比喩であるのだろう。
と、なると何故、それを「薔薇」としてみたのだろうか。
単純に考えれば、成句"薔薇に棘あり (There Is No Rose Without A Thorn.)"を想起するのではあるが。