映画ヲ詠メル[040)るいの歌集(仮)]
(2022-02-03 17:20:15) by =oyo=


<画像:20220203.jpg>
つひの日に 父とのおもひで にぎる掌の たかまるなみは しろきに綾なし

るい詠める

<読み>
ついのひに ちちとのおもいで にぎるての たかまるなみは しろきにあやなし

<意味>
最期の日に父との思い出に [浸りながら] 握る掌の [暖かさを感じる一方で] 高まる波は白く綾なしている。


<解説>
詞書にある「映画」とはなんなのか、その解答は解ってはいるがここには綴らない。その作品とこの歌、両方の、ただのネタバレになってしまうだけだから。
上句と下句に断絶がある。逐語的に解釈してもその意味は通じない。だから、各々はそれに相応しい語句を補う必要がある。そして、それを行う事によって歌の世界も決せられるだろうし、そこにあるであろう情感も拡がる。
だからこそ、歌の題材となった映画名を記す必要はない。
いつかどこかで観た映画、もしくはいずれだれかと体験するであろう映画へと、想いを馳せる方が、この場合、相応しいであろう。

(この項:たい)


コメント投稿
次の記事へ >
< 前の記事へ
TOPへ戻る

Powered by
MT4i 3.0.7