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さるかたと きみへのおもひの 縺れるに 千ぢに砕けし かがみが其処に
<読み>
さるかたと きみへのおもいの もつれるに ちぢにくだけし かがみがそこに
<意味>
ある人物とあなたへのおもいがもつれるので、粉々に砕けた鏡はそこに [ある]。
<解説>
助詞「に」には、格助詞としての用法と接続助詞との用法、このふたつがある。第3句「縺れるに」は後者であろう。そして、その後者には正反対の、順接の接続助詞としての用法と逆接の接続助詞としての用法がある。この場合は、その前者であろう [文意から考えるに]。