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くらい朝 まどをあけずも もどりつゆ そこはかとなふ 在りしひのこと
<読み>
くらいあさ まどをあけずも もどりつゆ そこはかとなく ありしひのこと
<意味>
暗い朝である。窓をあけなくても戻り梅雨 [だと解る]。なんとなく [ある人物の] 生前の出来事 [をおもいかえしている]。
<解説>
先月末の陽射しとあの暑さは一体、なんだったのだろうか。そうおもいたくなる程、不順な天気が続いている。気温は幾分さがったが、湿度はたかい[と、謂うか平年ならば、これが通常なのだ]。
第2句及び第3句での表現が可能なのは、雨音等の気配がするからであろう。
そして、下句の様な事態が出来するのは、外気に触れていない、つまり、外部との接触がないからではと、ぼくはおもう。外ではなく内へとおのずと心象が向かうからだ。