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こもれ陽に わかれのことのは 囁かる 湖畔のこ舟を 眺めしをりに
<読み>
こもれびに わかれのことのは ささやかる こはんのこぶねを ながめしおりに
<意味>
木洩れ陽の下で、別れ言葉をささやかれる。湖畔に浮かぶ小舟を眺めている際に。
<解説>
解釈は難しいくはない。読んで字の如くと謂っても良い。
敢えて指摘すれば、安閑とした光景に、青天の霹靂 (A Bolt From The Blue) に襲われたと謂っても良い。歌の主題は、その落差である。
猶、第3句「囁かる」は、カ行四段活用動詞"囁く"未然形 + 受身助動詞"る"終止形である [助動詞"る"終止形の他の意味、自発、可能、尊敬として解釈出来ない訳ではないが、その場合のそれぞれでは歌全体の解釈をも、変更される事になる]。